知財活用でオンリーワンのブランドを確立!伝統菓子を革新する地域食品メーカーの挑戦

知財活用事例

沖縄の温暖な気候で育まれたトロピカルフルーツや、地元で愛される泡盛など、沖縄ならではの素材を活かしたお菓子作りで人気の地元菓子メーカー。
特に、伝統的な沖縄菓子であるちんすこうと、チョコレートを組み合わせた主力商品は、ここでしか味わえない革新的なスイーツとして、観光客を中心に人気を集めています。

代表者は模倣品被害に遭った経験から、商標権の重要性を強く認識していました。
自社のブランド名が既に他社に商標登録されていた際には、弁理士に依頼して商標権の譲渡を受けるなど、積極的にブランド保護に取り組んでいます。

商品開発では、独自のチョコレートの配合や製造方法について、特許出願ではなくノウハウとして管理することを選択しました。情報を開示せずにノウハウとして管理することで、模倣品対策を強化し、オンリーワンのブランドを守る戦略です。
知的財産は出願するだけでなく、秘匿することで企業力・ブランドイメージを高める戦略もとれます。
主力商品の人気が出始めた頃には、模倣品が出回ったこともありましたが、ノウハウ管理と商標権による保護を徹底することで、ブランドイメージを守り抜き、模倣品は市場から淘汰されました。

知財に戦略的に取りくみ、ブランドのさらなる拡大へ

客層やコンセプトに合わせた積極的なブランド展開を行い、最近では高級チョコレートブランドを立ち上げました。地元のフルーツを使用した、こだわりのチョコレートブランドです。
もちろんブランド名を商標登録しています。

同社の商品開発や菓子作りへの情熱に共感した企業との連携も多く行われています。
航空会社との共同開発や、ご当地キャラクターとのコラボ商品開発など、地域との連携を通じて、さらにブランド力を高めています。
共同開発にあたっては秘密保持契約を締結するなど、ここでも知財の管理を徹底しています。

商品の品質だけでなく、パッケージデザインにもこだわり、ハウスマークや主力商品の名称などを商標登録。海外展開を見据え、外国出願補助金を活用して、積極的に海外での商標登録も進めています。

商標権をしっかりと取得していることで、社員一人ひとりが自社商品に自信と誇りを持って営業活動に取り組んでいます。「地元の誇りとなるような商品を作る」という企業理念のもと、ノウハウ管理と商標権の活用を両輪として、ブランド力を高めています。

IYOまつやま特許商標事務所では知的財産をビジネスに活用する支援サービスを多数ご用意しています。
 知的財産戦略は企業の成長を加速させるための強力なツールです。ぜひ、ご相談いただき、貴社のブランドをさらに高めましょう。

参考:特許庁https://www.jpo.go.jp/support/example/document/kigyou_jireii2018/bunya01.pdf